しまなみ体験記

自転車が真ん中にある「旅」~大三島篇~【その2】

サイクリングとクルージングが両方楽しめる「サイクルージング」

大三島(WAKKA)⛴ ⇒ 生口島(しおまち商店街)⛴ ⇒ 大三島(Filer~大三島みんなのワイナリー~大三島ブリュワリー)

※演出の都合上、出演者は一時的にマスクを外しています。カメラマンはマスクをした状態で撮影を行いました。

2日目の午前は、「WAKKA」のアクティビティメニューの中から「サイクルージング」を初体験! サイクルージングとは、サイクリングとクルージングをセットで楽しめる体験の呼称。しまなみ海道のど真ん中エリアを、陸と海の両方からアクセスすることができます。フロントで受付を済ませたら、レンタルしたE-Bikeをクルーザーに積んで、いざ出発!

広島県生口島までクルーザーで約15分!

クルーザーで目指すのは、愛媛県のお隣・広島県生口島にある瀬戸田港。大三島からだとクルーザーに乗れば、15分程度で到着するという早さ! サイクルージングだと、生口島までの往路をクルーザー、大三島までの復路をサイクリングで移動できるので、時間をかけずに効率的に旅程を組むことができます(往路と復路を逆にすることも可)。

古民家が建ち並ぶ「しおまち商店街」をブラリ散策

瀬戸田港に着いたら、すぐそばにある「しおまち商店街」をブラリ散策してみましょう。商店街の入口には築140年の蔵をリノベーションしたおしゃれな宿泊施設や食堂があります。さらに商店街を中に進むと、趣のある旅館や銭湯などもあり、道すがら旅の情緖をたっぷり味わうことができます。

「しおまち商店街」を歩いていると、可愛いレモン色のポストを発見! レモンの島・瀬戸田にちなんでカラーリングされたこのポストは、商店街一帯に計4本あるそうです。ぜひ旅の記念に写真に収めてみてくださいね。

商店街を散策後は、サイクリングで「瀬戸田サンセットビーチ」(広島県生口島)を抜けて多々羅大橋を渡り、「WAKKA」まで戻ってきたらゴール! 大三島〜生口島間のサイクルージングの往復は、トータル3時間程度でした。今回はE-Bikeのおかげで上り坂も楽々進めて、とても快適な旅になりました。

申し込み:WAKKA(ワッカ)
住所:愛媛県今治市上浦町井口6691-1
電話:0897-72-8705
営業時間:9:00〜18:00
定休日:火曜(宿泊者を除く)
プラン名:サイクリング+クルージング(WAKKA〜瀬戸田)
料金:6,600円/人(3時間。催行人数は2〜5名)
P:有
URL:https://wakka.site

島の古民家でいただく、本格フランス料理

「WAKKA」から車で約5分のところにあるのが、2021年7月にオープンしたばかりの「しまなみフレンチ Filer(フィレール)」。「フランス料理という敷居が高いものを、みなさんに馴染んでもらえるような場所で提供したい」ということで、島の古民家を改装した店舗で営まれています。2日目のランチはこちらで、本格フレンチのコース料理をいただきます。

店名の「フィレール」とは「紡ぐ」という意味。糸を紡ぐように人と人とをつなげ、大三島の魅力を島内外に伝えてられたらとのシェフの思いが由来になっています。

大阪、東京、フランスでフレンチの教鞭を取っていたシェフ

オーナーシェフの伊藤さんは、名門「辻調理師専門学校」の大阪校、東京校、フランス校で31年間フランス料理の教鞭を取られてきました。講師時代の友人がしまなみ出身というご縁で大三島に出会い、この土地に惚れ込んで移住を決意されたそうです。

しまなみの食材を使った魚・肉の2つのコース

ランチコースはお魚、お肉の2つからメインを選べ、メニューは月ごとに入れ替わります(2,750円)。この日食べたお魚のコースは、「スズキの香り衣焼き ソースヴェルモット」がメイン。スズキは今治で獲れた地物で、衣の中には大三島産の無農薬青みかんの皮のすりおろしや、自家栽培したレモンタイムなどの地産食材が入っています。前菜には卵のムーレットが、食後にはリンゴのパイとコーヒーか紅茶が付いてきて、どれも絶品!

一方、お肉のコースのメインは「若鶏のソテ バスク風」。フランスとスペインの国境のバスク地方では生ハムが有名なのですが、この生ハムを若鶏とともに入れてトマトベースで煮込んでいるのが、こちらの一品。フランス料理に合うワインも常時約30種類ほど取り扱っているので、料理とワインのマリアージュを楽しんでみてもいいかも。

プライベート感あふれる古民家で美味しい時間を

店舗は、玄関で靴を脱いで上がるタイプのテーブル席で、ゆっくりと寛ぐことができます。ふだんはランチタイムのみの営業ですが、予約があれば完全1組限定でディナー営業もされているそう。プライベート感あふれる空間で、大切な人と、絶品フレンチをぜひ味わってみてくださいね。

施設名:しまなみフレンチ Filer(フィレール)
住所:愛媛県今治市上浦町甘崎1572
電話:0897-87-2344
営業時間:11:30〜15:00(L.O.14:00)※ディナーは要相談。
定休日:月・火曜、第3日曜
HP:http://shimanami-filer.com

元法務局を改修した、大三島産ワインの販売所

「しまなみフレンチ Filer(フィレール)」から車で約15分のところにあるのが、「大三島みんなのワイナリー」。「大山祇神社」の参道沿いにある、昔ながらの建物を改修して作られたワイナリーです。もともとは法務局だったこの場所を、建築家・伊東豊雄さんの塾生と地元の方々が手を入れて、今の形に生まれ変わらせたそう。店内には、島で大切に育てたぶどうを使って醸造した、メイドイン大三島のワインが並びます。

大三島らしさを追求したワインを販売

大三島産のぶどうを使った赤ワイン「島紅(しまんか)」シリーズをはじめ、潮風を想わせるかすかな塩味が特徴の白ワイン「島白(しましろ)」シリーズなど、大三島らしさを追求したオリジナルワインが常時5〜6種ほど販売されています。秋が深まるごとに、より樽熟成された味わいに変化していくそう。

試飲は1杯500円。飲み比べてお気に入りを探そう

店内のワインは1杯500円で有料試飲ができます。試飲後にボトルを購入すれば、試飲代は無料に! 赤ワイン、白ワインのほかに、瓶内二次発酵で仕上げたスパークリングワインや、島の無農薬柑橘を用いた発泡果実酒「島みかん」シリーズも人気です。

1番人気の「島紅」は、和洋食問わず合う赤ワイン

この日試飲させてもらったのは、赤ワインの「島紅(しまんか)」(ボトル1本¥3,800円、試飲1杯500円)。甘いベリーの香りと、ラズベリー、チェリーの要素に、樽由来のスパイシーなバニラの香りが漂うのが特徴です。酸味、果実味、タンニンのバランスが良く、飲みやすい赤ワイン。洋食に限らず和食にも合わせやすいので、ぜひ旅のお土産に買って帰って、お家ディナーのお供にしてみては。

お酒が飲めない人は無添加ぶどうジュースがおすすめ

ドライバーさんなど「お酒が飲めない」という人には、ワイン醸造用ぶどうを使って作った、無添加ぶどうジュースがオススメ。「しまんかジュース」は、赤ワインと同じ品種のマスカット・ベーリーを使った、大人のぶどうジュースです(ボトル1本¥1,200円、試飲1杯500円※値段の変更可能性有)。ワインのように、グラスで香りを楽しみながら味わってみて。

施設名:大三島みんなのワイナリー(販売所)
住所:愛媛県今治市大三島町宮浦5562
電話:0897-72-9377
営業時間:10:00〜16:00
定休日:月曜
HP:http://www.ohmishimawine.com

作りたての一杯が楽しめる、大三島の地ビール醸造所

旅の最終地点は、「大三島みんなのワイナリー」から徒歩で数分程の場所にある、地ビール醸造所「大三島ブリュワリー」。大阪でクラフトビールメーカーに従事されていたご主人と奥様が2人で営む、古民家を改装した素敵なブリュワリーです。店内には醸造所が併設されていて、大三島オリジナルの作りたてクラフトビールをいただくことができます。

提供されるビールはすべて、併設の醸造所から

店内に併設されている醸造所では、麦芽からビールを作るまでのすべての行程を店主自身が行っているそう! まずは麦芽とお湯を混ぜて麦汁を作り、タンクで煮込み、発酵と熟成をさせます。最後に寝かせたビールに炭酸ガスをかけて、小分けの樽に入れて店内で提供されているそうです。

黒板メニューから選ぶ、季節ごとに変わるクラフトビール

ビールは常時4種類ほどメニューがあり、内容は季節やそのときどきによって入れ替わります。取材に行ったこの日は、スタンダードな味わいの「ブロンドエール」、大三島の無農薬柑橘を使った「ホワイトエール」、「オミシマエール」、「ライムセッションIPA」の4種類が販売されていました。

クラフト生ビールで、旅の締めくくりに乾杯!

私たちがオーダーしたのは、クセが少ないスタンダードな「ブロンドエール」(870円)。クラフトビールにあまり馴染みのない人でも、飲みやすくておすすめの一杯です。お酒が飲めない人やドライバーさんは、無農薬柑橘を使用した「大三島産温州みかんジュース」(500円)をどうぞ。おつまみも5種類あり、常連さんに人気なのは「豚トロベーコン」。それでは乾杯〜!

ビールは持ち帰りもOK! 店内では「大三島ブリュワリー」のロゴが入った、可愛いオリジナル水筒やボトル缶も販売されています。ビールの持ち帰り価格は、店内価格よりも100〜200円程度安くなっています。ドライバーさんなどビールが店内で飲めない方は、ぜひボトルで持ち帰ってお家で堪能してくださいね。

古民家の味わいが残る座敷席で、旅の疲れを癒そう

店内は、入ってすぐのソファ席のほかに、靴を脱いで上がれる座敷席もあります。座敷に座りながら作りたてのビールで乾杯すれば、旅の疲れも癒えるはず。穏やかなオーナー夫妻や賑やかな常連さんたちとの会話も、楽しい旅の思い出になりました。

施設名:大三島ブリュワリー
住所:愛媛県今治市大三島町宮浦5589
電話:0897-72-9248
営業時間:12:00〜L.O.19:30
定休日:火・水曜
フェイスブック:https://www.facebook.com/omishimabrewery/

今治市の島々を中心に、サイクリングやクルージング、SUPなどさまざまな「しまなみアクティビティ」に挑戦した2日間。SUPでは自分の力で海を越えて島へ渡り、五感が刺激される非日常を体験できました。また、島に移住したシェフが作る美味しい料理や、ビール&ワインに舌鼓も。アクティブ派も美食派も、訪れる人を魅了して止まない今治市のしまなみエリアへ、みなさんもぜひ“島旅”に出掛けてみませんか。楽しい体験があなたを待っています!



※上記は2021年10月現在の情報です。
※価格はすべて税込金額を表示しています。

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