しまなみ体験記

爽やかな香りに誘われてレモンの島でアートを感じる憧れの自転車旅

1日目[尾道~生口島]:しまなみレンタサイクル(レンタサイクル)&サイクルシップラズリ(フェリー)⇒cafe VIA shimanami(軽食・ランチ)⇒島ごと美術館(野外アート)→レモン谷(絶景体験)⇒旅館つつ井(泊)

2日目[生口島]:耕三寺(アート)→しまなみドルチェ(カフェ)

旅の出発は、新装された尾道駅から

しまなみ海道での自転車旅を気軽に楽しみたいなら、尾道の玄関口である「JR尾道駅」で降車するのが便利!2019年3月にリニューアルされた新駅舎は、尾道の町並みにとけ込むようデザインされ、尾道らしさが詰まったショップやホステル、展望デッキなどが備えられています。

さぁ、気持ちも新たに、生口島でのしまなみトリップ、スタートです!

初心者もウェルカム!「しまなみレンタサイクル」は駅近で便利

サイクリングビギナーでも、気軽に自転車の旅が楽しめるしまなみ海道。

今回は、初めてのしまなみサイクリングにトライすべく、自転車は「しまなみレンタサイクル」で借りることにしました。場所はJR尾道駅から徒歩5分と、とても便利。青い看板が目印です。こちらでは、電動アシスト自転車やシティサイクルなど、様々な種類の自転車が用意されており、好みのものを選べるのも魅力の一つ。悩んだ結果、一度は乗ってみたかったクロスバイクをセレクトしました。注意事項などの説明を丁寧に受け、レンタル代に含まれているヘルメットも装着。さぁ、準備は万端です!

■料金(1日)

1,100円(小学生以下300円)※2021年7月1日から大人2,000円(小学生以下500円)
電動アシスト自転車(大人用のみ)は1,600円 ※2021年7月1日から2,500円
※その他、保証料として大人1,100円、小学生以下500円が必要です。

【お問い合わせ先】
名称/しまなみレンタサイクル 尾道港 駅前港湾駐車場 レンタサイクルターミナル
住所/尾道市東御所町地先
電話/0848-22-3911 
営業時間/3月~11月7:00~19:00 12月~2月8:00~18:00
定休日/なし
URL:https://shimanami-cycle.or.jp/rental/


充実の設備に感動!「サイクルシップ・ラズリ」で生口島へ

全ての準備が整ったところで、「しまなみレンタサイクル」のすぐ側にある尾道ポートターミナルへ。

気軽にサイクリングの旅を楽しみたいので、行き返りはフェリーに乗って向かいます。自転車を積み込んで向かうなら、こちらから出航する「サイクルシップ・ラズリ」がおすすめ。2018年の秋に登場したラズリは、尾道~瀬戸田航路を土日、祝日に就航しています。赤、青、白のトリコロールカラーで塗られ、見た目のスタイリッシュさも抜群!船内には、自転車の修理工具もあり、無料Wi-Fiやコンセントも完備。快適な船旅をアシストしてくれる設備が満載です。平日に島へ向かうなら、オレンジ色の船体が映えるシトラスも、自転車の積載が可能ですよ。

サイクリストへの配慮が詰まったこだわり満載のフェリー

2階建てになっているラズリは、一度に50台の自転車を搭載可能。1階は電動自転車やシティサイクル用の広々スペースがあり、2階のデッキには、クロスバイクやロードバイクを乗せることができます。自転車メーカーが監修したサイクルスタンドには、自転車を1台1台保護してくれるシートが付いているので、とっても安心ですね!

■料金/尾道~瀬戸田(生口島) 大人1,800円(自転車500円含む)

【お問い合わせ先】
株式会社 瀬戸内クルージング
TEL 0848-36-6113
尾道市新浜二丁目13番
URL:http://www.s-cruise.jp/


サイクリスト憩いの場で情報収集とランチを

約40分の船旅を楽しみ、瀬戸田港へ到着。

まず向かったのは、港からすぐ側、懐かしい雰囲気漂うしおまち商店街の一角にある「cafe VIA shimanami」です。さいたま市の荒川サイクリングロード沿いで自転車カフェ「cafe VIA」を経営しているオーナーの前川さんが、美しいしまなみ海道に魅せられ、2019年3月に「しまなみ支店」としてオープン。サイクリストはもちろん、観光客も気軽に立ち寄れるスポットとして、早くも人気を集めています。

店内は、ランチの他、手作りの焼き菓子やドリンク、スイーツを用意。今回頂いたのは、自家製ミートローフプレート(1100円、珈琲または紅茶付き)。朝9時ごろから提供されているので、モーニングとしてもランチとしても利用できるのが嬉しい!

自転車で人と人を繋ぐ中継地点 オリジナルグッズにも注目

フレンドリーな人柄でお話しやすいオーナーの前川さんは、しまなみサイクリングが初めての人にも、島のおすすめスポットや、サイクリングのいろはを教えてくれます。時間の都合が合えば、無料で島内をアテンドしてくれるというサイクリング愛もたっぷり!また、店内販売されている、しまなみ支店限定のオリジナルサイクリングキャップやジャージなどは、ここでしか買えないレアなオリジナル商品なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

柑橘グルメがたくさん!自慢のスイーツやドリンクを

ランチとパフェ以外の商品は、テイクアウトも可能です。一押しはやはり、島内の柑橘を使った商品。人気のしまなみレモネード(550円)は、生口島の南にある「レモン谷」で収穫されたレモンを使用。レモンがトッピングされたオレンジとレモンマフィン(400円)も、しっかりボリュームがあり、しまなみトリップのお供にぴったり!

【お問い合わせ先】
cafe VIA shimanami
TEL 080-4373-4355
尾道市瀬戸田町瀬戸田426-1
営業時間/8:00~17:00
定休日/月~木曜
URL:https://twitter.com/viashimanami

瀬戸内に溶け込む数々の現代アート

さぁ、島の西側を走るコースをとってサイクリング開始!

すると、景色に溶け込むように立つ不思議な形のアート作品と出会い、思わず見入ってしまいます。
その多くは海岸沿いに点在。作家自ら設置場所を選んで、そこにある風景からイメージされた作品たちは壮観です。「島ごと美術館」と呼ばれている作品群は、島全体に17作品が展示されているので、現代アート巡りを目的に、島内をサイクリングするのも楽しみの一つになります。

海風を感じながら駆け抜ける 目指したのはレモン谷

生口島は、瀬戸内海でも指折りの柑橘類の産地。国産レモン発祥の地と言われており、レモンの生産量は日本一なんです!海沿いのサイクリングロードを走っていると、果樹園が見えてきます。生口島と大三島をつなぐ多々羅大橋のたもとにあるのが、このレモン谷。夏の間は、緑色のグリーンレモンが実っており、秋頃になると色付いた黄色いレモンがたわわに実る様子が見られます。海と空の青と、山の緑に包まれたサイクリングは、綺麗な景色を間近に感じられ、最高の気分!

多々羅大橋を望む島随一の絶景スポット

生口島に訪れたら、絶対に見たいと願っていたスポットが、レモン谷を走る道沿いから見える多々羅大橋。しまなみ海道を繋ぐ美しい橋も、アート作品の一つですね。こちらは絶景スポットとして大人気。レモンの形をしたベンチもあり、穏やかな波の音を聞きながら、何もかも忘れてリラックスできますよ。

老舗旅館のレモン風呂で爽やかな香りに包まれて

多々羅大橋を渡る前で折り返し、本日の宿へ。旅館つつ井は、明治43年創業の老舗旅館です。疲れた体を癒してくれるのが、レモンのスライスがたっぷり浮かべられたレモン風呂。浴槽も特注のレモン形をした檜風呂で、爽快感のあるフレッシュな香りが漂います。体もポカポカになり、翌日のお肌の調子も抜群でした!

海を目の前に寛ぐスローな島時間を満喫

お部屋は、ゆったりと足を伸ばせる和室。瀬戸田港を目の前に、静かな時間を過ごすことができます。窓を開ければ潮風が吹き、島内に流れる緩やかな時は、ここでしか味わえない非日常。女性に嬉しいのが、宿泊客限定でレンタルできるキュートな浴衣。ワンコイン500円で借りることができ、旅のモチベーションが更にアップします。

地元の美味がたっぷり 鮮魚料理でお腹いっぱいに

しっかりと運動したので、お腹はペコペコ。夜は、地元でとれた新鮮な魚介を中心とした会席料理がいただけます。ボリュームもたっぷりで、内容もバラエティ豊か!栄養もしっかり摂れて、明日を頑張るエネルギーチャージも万全です。(内容は旬によって変更あり)

【お問い合わせ先】
旅館つつ井
TEL0845-27-2221
尾道市瀬戸田町瀬戸田216
定休日/なし
料金/1泊2食付き12,960円~
URL:http://www.tsutsui.yad.jp/
予約サイト:https://www.jtb.co.jp/kokunai_hotel/htl/7140001/?RegistFrom=agsjapan

極彩色の建物が美しい芸術的雰囲気を満喫

2日目のスタートに訪れたのは、耕三寺博物館(耕三寺)。

大阪の元実業家である耕三寺耕三が母への感謝の思いを込めて建立し、別名「母の寺」とも呼ばれているんです。広い境内には、奈良から江戸にかけての寺社建築を手本にした豪華な堂塔が建ち並んでいます。美術品や文化財など、多数の希少品を展示し、博物館としても楽しむことができますよ。

白亜の世界に感動!!SNSで話題の映えスポット

敷地内にある、大理石を敷き詰めた大庭園「未来心の丘」も外せないスポット。ここはギリシャ?!と錯覚してしまうような一面真っ白の世界は、日本にいること忘れそうな空間。SNSでも話題沸騰中なんです。こちらに上がったら、シンボルである「光明の塔」で、記念写真を。空の青と、大理石の白のコントラスト、そして降り注ぐ太陽から、強い生命力を感じることができます。

【お問い合わせ先】
耕三寺博物館(耕三寺)
TEL 0845-27-0800
尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2
休/なし
開館時間/9:00~17:00(潮聲閣のみ 10:00~16:00)
入館料/大人1,400円、大学生1,000円、高校生800円、シニア(65歳以上)1,200円、中学生以下無料
URL:http://www.kousanji.or.jp/

サイクリングのご褒美にジェラート専門店へ

サイクリングで汗を流すと、体が欲するのは冷たくて甘いもの!到着したのは、全国的にも有名なジェラート専門店「しまなみドルチェ 瀬戸田本店」です。

素材の味を最大限に引き出したひんやりクールな口福を

常時10種類以上揃うフレーバーの中からオーダーしたのは、瀬戸田のレモンと瀬戸田のデコみかんのダブルコーン(430円)。他にも、尾道のイチジクや、尾道の桃、伯方の塩味など、季節の果物や特産品を使ったジェラートが用意されています。本店の工房は店舗併設なので、鮮度も抜群。作りたてのおいしさが味わえるんです。店舗の目の前には青い海が広がっているので、景観も抜群。ひんやり甘酸っぱいジェラートを、外のオープンテラスでいただく贅沢な時間を過ごしました。

【お問い合わせ先】
しまなみドルチェ 瀬戸田本店
TEL 0845-26-4046
尾道市瀬戸田町林20-8
休/なし
営業時間/10:00~17:00
URL:http://www.setoda-dolce.com/

生口島は坂道が少ないので、初心者でも十分にサイクリングを楽しめました。多彩なかんきつグルメと景色で、よくばりに遊んだ2日間に大満足です!

※各店舗の商品値段や価格は、2019年8月上旬の取材時のものです。2019年10月以降の価格改定は要確認。

「しまなみジャパン」おすすめ宿&体験

PHOTOGENIC|しまなみフォトジェニック

しまなみの魅力やイベントなど様々な情報を配信しています。皆様からの情報もお待ちしておりますので、
是非「#しまなみJAPAN」を付けて投稿して下さいね♪

    JAPANESE

    ENGLISH