しまなみ体験記

実はアートな街・今治の芸術を巡る旅<今治市街地篇>

1日目:[今治市内]今治城⇒大黒屋飯店(ランチ)⇒世界的建築家・丹下健三設計の建築物めぐり(今治市役所・今治公会堂・今治市民会館)⇒眞鍋造機(有名若手建築家・谷尻誠デザインの本社ビル見学)⇒[大三島]大三島 憩の家(泊)

旅のはじまり、今治城にやって来ました!

今治港から近い場所にある今治城は、街のシンボル的存在。地元の人は「吹揚城」と呼ぶこともあり、お城の中にある「吹揚神社」は、初詣などで多くの人がお参りをします。そんな市民からも愛される今治城へ行ってきます!

今治城は、関ケ原の戦いで活躍して新たに今治を領した藤堂高虎が、慶長7年(1602年)から約5年の歳月をかけて築城しました。なんと今治城は海水をお堀の中に引き込んでいるので、海に住む魚の姿も見ることもできる全国的にも珍しいお城なんです。そのため日本三大水城と呼ばれることもあり、日本100名城にも選ばれています。

天守閣からは市街地や瀬戸内海が一望できます

天守閣の最上階は展望台になっていて、今治市街地から遠くは瀬戸内海の島々やしまなみ海道まで眺めることができます。ここからの景色は絶景ですよ!ぜひ目に焼き付けて帰って下さい。

天守閣の中には、様々な資料の展示もされています。鎧などの武具の展示コーナーは迫力満点! 本当に動き出しそうで息を呑んでしまいました。
夜はライトアップされているので、ぜひ光に照らされた美しい今治城も見てみて下さい!

今治城
住所:愛媛県今治市通町3-1-3
電話:0898-31-9233
開館時間:9:00~17:00
休館日:12月29日~31日のみ休館
入場料:一般個人520円、学生個人260円、高齢者(65歳以上)420円、高校生以下または18歳未満無料
P:有(1台1時間ごとに100円)
URL:https://www.city.imabari.ehime.jp/museum/imabarijo/

ランチにいかが?地元民のソウルフード「今治焼豚玉子飯」

今治に来たならぜひ味わいたいのが、「今治焼豚玉子飯」。ご飯の上にチャーシューと半熟卵を乗せ、甘辛いタレをかけた丼メニューです。過去にご当地グルメ賞レースでもグランプリを受賞したこともある、地元民も大好きなのソウルフード。今治の老舗中華店「五番閣」(閉店)のまかない飯が起源で、昭和45年頃にメニュー化されたそう。今では今治の飲食店でもよく見かけるメニューとなりました。店ごとに味も違うので食べ歩きするのもオススメ!

創業70年超えの老舗店

今回はそのひとつ、「大黒屋飯店」に行ってきました!

店主の越智さんのおじいさんが営んだ屋台が始まりで、現在創業70年超え、この場所に店を構えて30年以上の老舗です。店内には小上がりもあるので子供連れでも安心ですね。

まずはオーソドックスな「焼豚玉子飯」をいただきます。ここの店は、チャーシューを刻んでいるので、小さな子どもでも食べやすい! タレは甘さと辛さのバランスが絶妙でしっかりとした味付けです。とろ~り半熟卵を崩しながら、豪快に食べましょう!

珍しいカレー味も絶品!

こちらは他店では見かけない「カレー玉子飯」もあります。更に追加でマヨネーズをかけるのも◎。スパイシーな美味しさがクセになる。常連はこちらを頼む人も多いそう。

店名/大黒屋飯店
住所/愛媛県今治市喜田村6丁目1-23
電話/0898-47-1828
営業時間/11:00~14:00
定休日/水曜  P/有  HP/無(FBあり)

丹下健三の建築物巡り

今治城から車で5分程の今治市役所へやって来ました!

20世紀を代表する世界的な建築家・丹下健三。彼の父の故郷であった今治市で少年時代を過ごした時期があり、今治名誉市民でもある丹下氏。今治市内には彼が設計した建築物が幾つかあります。

その代表的なものがここ。今治市中心部にある「今治市役所(本館)」「今治市公会堂」「今治市民会館」です。この3つ施設は同じ敷地内にあり、全てが丹下氏の設計。今治市民なら必ずと言っていいほど訪れたことがある馴染み深い場所となっています。

正面が「今治市庁舎本館」(1958年竣工)、右が「今治市公会堂」(1958年竣工)、左が「今治市民会館」(1965年竣工)※今治市公会堂の内部は一般に開放していません。ご注意ください。

今治市民会館

窓枠の造りが印象的。

今治市公会堂

人気アーティストの公演や、市民のイベントなどで活用されている今治市公会堂。

コンクリートの重厚な佇まいが特徴的。

この3つの建物がある風景は今治市を象徴する景色でもあります。JR今治駅や今治港からも徒歩で訪れることができますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

今治市庁舎本館・今治市公会堂・今治市民会館
住/愛媛県今治市別宮町1丁目4-1
電/ 0898-32-5200
開庁時間/8:30~17:15(土・日曜、祝日除く)
P/有 HP/有

眞鍋造機本社ビル

波止浜駅に向かう途中の道路沿いに、突如現れるお洒落な建物。こちら、なんと会社なのです! 事前予約をすれば、一般の人でも見学ができるということでお邪魔しました!

有名若手建築家・谷尻誠が手がけたオフィス

ここは、今話題の若手建築家・谷尻誠さんが手掛けたオフィスです。毎年東京からわざわざ見学に訪れる人もいるほど、建築物好きの人からも注目されている建物だそうです。社内は1階から最上階に渡り四方の壁がガラス張りになっているので、心地良い自然の光に包まれます。社員の人たちが働くフロアや、会議室、社長室まで全てガラス張りなのには驚きました。

ぽっかり穴が開いた天井から差し込む光

屋上の屋根には、大きな丸い穴がぽっかり空いていました。そのすぐ下にある窓ガラスから1階まで光の筋が降りるという設計です。屋上は外の空気を吸ったり、休憩するなど、息抜きの場所として最適ですね。

1階から見るとこんな感じです。なんだか天井がとても高く感じますよね。額縁に飾られた絵画を見ているような芸術的印象も受けました。

クレーンと一緒に記念撮影を忘れずに

ぐるりとオフィス内を巡ったら、入口すぐにある1/10サイズのクレーンと一緒に記念撮影をお忘れなく! 運転席には今治のゆるキャラ、バリィさんが座っています。オフィス内も撮影できるので、「#眞鍋造機」とハッシュタグを付けてSNSへアップしてくださいね。

施設名:眞鍋造機本社ビル
住所:今治市高部甲633-3
電話番号:0898-41-9217
見学可能時間:9:00~16:00
備考:見学を希望する場合はできるだけ事前予約を。※予約がなく、業務に支障がある場合は見学できない可能性あり。

旧小学校を活用したレトロ可愛い宿

本日のお宿はこちらの「大三島 憩の家」です!

ここは、旧小学校を使った宿泊施設で、2018年4月に伊東建築塾監修で改修されました。木造作りでスラーっと伸びる長い廊下など、昔ながらの味わいは残されています。客室は洋室5部屋、和室5部屋の計10部屋。今回は洋室の部屋である101教室へ。この教室の表札も可愛いですよね!

洋室は女性もうれしい設備充実のオシャレ空間

昨年4月の改修によって新しく造られた洋室は、和室とはまた違った雰囲気のオレンジがアクセントになったレトロでオシャレな雰囲気。ゆったりと座れるソファーや、広々と使えるベッド。シャワールームにトイレも付いている完全プライベート空間です! さらに、シャンプーやリンス、歯ブラシなどのアメニティも揃っているので女性にもうれしいですね! 101教室はソファーベッドになっているので最大4名まで宿泊できます。ファミリーにも人気の部屋ですよ。

島の食材を使った豪華な食事も魅力

食事付きにすると、夕食には「和室プラン(写真上)」、「洋室プラン(写真下)」それぞれ、瀬戸内の海鮮を使った海鮮コースを味わえます※その日の仕入れ状況により内容は異なります。島だからこそ食べられるご馳走に大満足すること間違いなし! 食事なしプランでも、校庭にあるBBQ台でBBQをすることもできますよ(※食材などは各自手配)。

お風呂の窓からは美しいオーシャンビュー

ここに来たら外せないのがこのお風呂です。宿泊棟からすぐの場所にあるお風呂から見える景色が凄いんです! 男風呂、女風呂ともに大きな窓があり、そこから美しい海を眺めることができます。夕暮れどきには茜色に変わっていく幻想的な風景を楽しむことができるのでオススメです。

すぐ隣にあるプライベートビーチで癒される

施設のすぐ隣には、プライベートビーチがあります。ここでは、夏になるとここで海水浴を楽しむ宿泊客も多いそうです。のんびり砂浜を散歩してみてはいかがでしょうか? 時間を忘れ、自然を全身で感じてスロータイムを満喫しましょう。


施設名:大三島 憩の家
住所:愛媛県今治市大三島町宗方5208-1
電話番号:0897-83-1111(受付時間/8:00~21:00)
料金:洋室 1泊・2食付プラン 大人 15,000円/1人、和室 1泊・2食付プラン 大人 7,000円/1人、他プラン有
URL:https://www.ikoinoie.co.jp/
備考:団体・合宿・幼児・サイクリングのお客様は予約時に要相談。

※各店舗の商品値段や価格は、2019年10月の取材時のものです。

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