小島・大島・馬島・大三島。今治の島々をめぐる 1泊2日の女子旅スタート!
今回の旅は、今治市本土から定期船「くるしま丸」に乗って約10分のところにある離島・小島からはじまります。定期船は本土からの場合、「波止浜港」から1日に何本も出ていて、しまなみの島々を往復しています。
小島は周囲4kmの小さな島。ここには明治30年代に日露戦争に備えて芸予要塞が築かれ、今でもその遺跡が島のいたるところに残されています。実は隠れた観光&フォトスポットとして注目されているんですよ。島に到着してすぐ、目に飛び込んできたのが大きな大砲。これは、NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』の撮影に使われた28cm榴弾砲のレプリカです。
島内は少し険しい道もありますが、遊歩道があるので十分歩いて巡ることができます。遺跡がどこにあるのかは、看板が立てられているのでそれを目印にしましょう。
※猪が出没することもあるそうなので注意。
兵舎跡、火力発電所跡、南部砲台跡、地下室跡、司令塔、中部司令塔跡など様々な遺跡が残っています。遊歩道に沿って順番に巡っていきましょう。写真の綺麗なレンガ造りの建物は、「弾薬庫跡」です。現在とは違う建物の構造に、当時の様子を窺うことができます。
こちらは「中部地下兵舎跡」。レンガとアーチの美しい建物が並んでいるため、多くの人がここで写真を撮って行くそうです。
「中部地下兵舎跡」まで来たら、その先にある急な階段を登ったところに「中部司令塔跡」があります。正直、ここまで辿り着くのはなかなか大変です…。しかし、「中部地下兵舎跡」は、島の高台にあるので視界が開けていて、しまなみの橋や遠くにある島々まで一望することができます。この感動体験をぜひ味わってみてください。
施設名:芸予要塞跡地
住所:今治市来島小島
料金:見学無料
備考:波止浜港からフェリーで約10分
小島から今治本土へ戻り、そこから車を走らせて向かったのが大島。ここはかつて能島村上氏の本拠地があった、村上海賊ゆかりの島です。この島にある素敵なカフェでランチをいただきます。「大島IC」を下りて車で約5分。海沿いを走っていると見えてくるのが宿泊カフェ「結乃屋MITSUBACHI」さんです。ここは、カフェ営業だけではなく、宿泊施設として利用することができます。
お店で提供しているランチメニューは2つ。看板メニューは「みつばちランチ」(1,500円)です。大島で捕れた魚をメインに、一つひとつ店主さんが丁寧に作った料理を数種類味わうことができます。
そして、2020年の夏に新しく登場したのが、「ジャンボ海老&焼きチーズカレー」(1,300円)。大きな海老フライがインパクト抜群! 11種類のスパイスを使った、キーマカレーに近い、辛さ控えめのオリジナルのルゥは、トマトや挽き肉などの食材の旨みを感じます。炙りチーズとの相性は間違いありません!
やっぱり食後に味わいたいのがスイーツ。特にオススメなのが、ケーキ2種、アイス3種からそれぞれ好きなものを1種選ぶことができる「ケーキプレート」(500円)です。自家栽培のレモンを使ったレモネードや、コーヒーなどのドリンクと合わせてお楽しみください!
お店から海までは、なんと徒歩10秒。どこからでも海を見ることができる、特等席に座りここにしかない癒やしのカフェタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。カフェの席予約は受け付けていませんが、宿泊の予約はウェブサイトまたは電話から可能です。お店のHPをぜひご覧ください。
施設名:結乃屋MITSUBACHI
住所:今治市吉海町南浦825
電話:0897-72-8345
営業時間:カフェ11:00~15:00※変更の場合あり。HPから確認を
定休日:月曜
HP:https://r.goope.jp/mitsubachi
お腹も満たされたところで、本日の宿へ移動します。大島から今治本土へ戻り、今治港へやってきました。これから向かう馬島(うましま)は、車で入るのには許可が必要な秘境の島です。そのため、移動は今治港から出ている施設専用の送迎車、もしくは公共バス、小島に行く際に利用したフェリー「くるしま丸」を使います。今治港にホテルの月極駐車場があるので車で訪れた人は送迎車での移動が便利です。
私たちは送迎車に乗り移動しました。馬島は今治本土からしまなみ海道を渡って最初の島です。島へ降りて「馬島港」からすぐのところにあるのが、2020年7月にオープンした「GLAMPROOK hotel&glamping 馬島」さん。
「グランルーク」さんは、客室がホテルとグランピングの2種類用意されています。ホテルは全10室あり、ほとんどの部屋から美しい瀬戸内の海を一望することができる贅沢すぎるロケーションです。
開放的な空間で、より自然を間近で感じたい人にはグランピングタイプがオススメです。コクーンタイプのグランピング施設は9月にオープンしたばかりなので、特に注目されています。
グランピングは、最大4名まで宿泊することが可能。テント内には、アウトドアリビングも完備されており、南国テイストのインテリアが並んだお洒落な空間になっています。まるで海外のリゾート地に来たような気分になれますよ~。
テントの入口がガラス張りになっているので、中に居ながら海を眺めることができるのも魅力です。1日を通して姿を変える瀬戸内海の景色を眺める、そんな贅沢な時間の使い方も良いかもしれませんね。
空間はもちろんですが、やっぱりホテルでのお楽しみは食事です。「グランルーク」さんで食べられるのは、近海で捕れた魚介を満喫できる会席コース。県外で経験を積んだシェフが作る料理は、食前酒からはじまり、先付け、吸物、お造り、煮物、箸休め、焼物、留椀、香物、甘味、どれも趣向を凝らした美しい盛り付けで、運ばれてくるたびに感動。もちろんお味も繊細。食事中はもちろん、滞在中はドリンク(アルコール含む)が飲み放題なのも嬉しいポイントですね。無垢な自然に囲まれて、自分と向き合ったり、美味しい食事を楽しむ…この島でしかできない感動体験をぜひ楽しんでみてください。
施設名:GLAMPROOK hotel&glamping 馬島
住所:愛媛県今治市馬島1006
電話:0898-22-1101
時間:IN/15:00、OUT/11:00
料金:ホテル(2名1室)お一人様28,000円(税別)~
グランピング(4名1室)お一人様30,000円(税別)~
P:有(今治港に専用駐車場有)
URL:https://glamprook.jp/umashima/
予約URL:https://www.jtb.co.jp/kokunai_hotel/htl/7457008/plan/?RegistFrom=agsjapan
アクセス:(ホテル専用送迎車)今治港第2沖洲駐車場発(ホテル専用送迎船)今治港第2桟橋発(船)定期船「くるしま丸」にて「波止浜港」発→「馬島港」到着後、徒歩3分。(バス)路線バスにて「今治駅」乗車→「馬島バス停」下車後、徒歩10分。
2日目は、「多々羅しまなみ公園」の敷地内にある上浦レンタサイクルターミナルで自転車をレンタルして島を巡ります。ターミナルで好きな自転車を選び、受付で貸出料と保証料を支払います。私たちが選んだのはクロスバイク。ロックチェーンもついているので駐輪の際も安心です。それでは、出発~!
しまなみの海を眺めながら走るのは、とっても気持ちが良いです! サイクリングを楽しむ際は、ブルーラインの内側、車道左側を走行して、マナーを守ることをお忘れなく!
上浦レンタサイクルターミナルでは電動アシスト自転車を借りることもできますよ。お気に入りの自転車に乗って多々羅大橋や瀬戸内の景色一望してみてはいかがでしょうか。
のんびり走りながら、次の目的地「フィッシングパーク大三島」さんへ向かいます。
施設名:上浦レンタサイクルターミナル(多々羅しまなみ公園内)
住所: 愛媛県今治市上浦町井口9180-2
電話:0897-87-3855(多々羅インフォメーションセンター)
営業時間:9:00〜17:00
定休日:無休
料金:
【貸出料】大人1,100円/人、電動アシスト自転車は1,600円/人
※2021年7月1日から大人2,000円/人、電動アシスト自転車は2,500円/人
【保証料】大人1,100円/人(元の場所に返却した場合は返却時に払い戻し)
※電動アシスト自転車は乗り捨て不可
申込み:問い合わせ先に電話もしくは直接受付
P:有
URL:https://www.city.imabari.ehime.jp/map/map/607-tatarainfo.html
「フィッシングパーク大三島」さんに到着しました。ここは桟橋から多々羅大橋が望める景色抜群の釣りスポット。竿や餌など、釣りに必要な道具のレンタルが可能なのも初心者に人気の理由です。早速必要な道具を借りて、スタッフさんから釣り方のレクチャーを受けました。
パーク内では桟橋、釣り堀の2箇所で釣りを楽しむことができますが、私たちは桟橋から挑戦しました。教えていただいた通り、餌を仕掛けのカゴに入れて、海に投げ入れます。どんな魚が釣れるのかドキドキワクワク…。スタートしてから10分もしないうちに竿に手ごたえが…!?
やった~!大きな魚が釣れました! と喜んでいたのも束の間。釣り上げたのは「アイゴ」という、ヒレの部分に毒がある魚でした…。スタッフさんが慣れた手つきで外してくれました。この様に、様々な魚がヒットするのも桟橋釣りの面白いところですね。
なかなか釣れないときは、場所を変えてみるのも◎。それでも釣れない人や、確実に大物をゲットしたい人は釣り堀へ移動してみてはどうでしょうか。
釣り堀は別途料金が必要ですが、「ノーマルコース」ではアジ、「チャレンジコース」ではタイを確実に釣ることができます。釣れたら、アジは5匹、タイは2匹まで持って帰ることができますよ。道具を持ってこなくても手軽に釣りを楽しむことができるので女子旅にぴったりでした♪
施設名:フィッシングパーク大三島
住所: 愛媛県今治市上浦町井口9180-2
電話:0897-83-0136
営業時間:8:00~16:30 ※釣り堀は9:00~15:00
定休日:水曜
料金:【釣り桟橋】大人 半日600円/人
【釣り堀】大人 ノーマル半日3,000円/人 チャレンジ半日3,500円/人
※釣り桟橋は入園料(200円)と釣り具貸出料(500円)が別途必要
釣り堀は見学のみの場合でも見学料(200円)が別途必要
P:有
URL:http://jf-omishima.or.jp/publics/index/20/
「フィッシングパーク大三島」さんから自転車で5分もしないところにあるのが、2020年3月にオープンしたサイクリストサービスに特化した複合施設「WAKKA(ワッカ)」さんです。ここは、コテージやドミトリー、ドームテントといった宿泊施設や、ランドリー、シャワールームも完備しています。さらに、自転車を運ぶことができる陸、海のタクシーもあり、サイクリストが求めるサービスが揃っているんです。施設内にカフェもあり、サイクリストじゃない人でも気軽に利用することができますよ。今日はこちらのカフェでランチをいただきます。
カフェスペースには、開放的なテラス席と、室内にもテーブル席やカウンター席があります。店内からでもガラス越しに、多々羅大橋や遠くに見える島々を眺めることができますが、天気が良い日にはテラスにあるソファ席で潮風を感じながらくつろぐのがオススメです。さらに、自転車で来店した人は、自席まで自転車を持ち込むこともできますよ。
今回オーダーしたのは、ベーグル専門店のベーグルと、野菜やお魚、お肉を使った「ベーグルサンド」(1,320円~)です。スープとポテト、ドリンクがセットになっています。
スイーツも数種類提供されていますが、中でも「黒糖フレンチトースト(アイスのせ)」(1,100円)が一番人気! 島のパン屋「まるまど」さんのバゲットに、奄美の黒糖の甘みと爽やかな柑橘ソースがベストマッチ! リピーターが多いのも納得です!
「WAKKA」さんのカフェには、日本で3本の指に入るバリスタが在籍しています。ここのコーヒーの味に惚れ込んで、コーヒー目的に毎日足を運ぶ人もいるほど。プロの腕によって淹れられる、本格的なコーヒーをぜひ味わってみてください。
肌寒い時期には、温かい「カフェラテ」「カプチーノ」も人気です。可愛らしいラテアートを描いてくれるので、どんなアートが描かれているのかはお楽しみ! ドリンクは全てテイクアウトが可能なので、車で訪れた人はしまなみ海道をドライブしながら味わうこともできますよ。
自然を感じ、店内に差し込む心地良い光を浴びながら、美味しい料理やスイーツ、ドリンクを味わう、なんとも贅沢な時間。「WAKKA」さんでは、一度訪れたらまた来たいと思う、そんな記憶に残る素敵な時間を過ごすことができます。
施設名:WAKKA(ワッカ)
住所:愛媛県今治市上浦町井口6691-1
電話:0897-72-8705
営業時間:10:00~L.O.16:30(カフェ)
定休日:火曜(カフェ)
HP:https://wakka.site/
「WAKKA」さんでお腹を満たした後はついに旅の締めくくり。元「大山祇神社」の奥の院にあるパワースポット「生樹の御門(いききのごもん)」へ向かいました。「道の駅しまなみの駅 御島」の駐車場に車を置いて10分ほど歩きます。緩い坂を上って行くと、道案内の看板がいくつもあり地図を見なくても迷わず向かうことができました♪
目の前に現れたのは、樹齢3000年にもなる巨大な老楠。愛媛県の天然記念物にも指定されています。幹の根元に開いた自然の空洞を門に見立て、それをくぐって奥の院へ参拝していたことから「生樹の御門(いききのごもん)」と呼ばれるようになったそうです。
空洞の中へと続く石段を登り、空洞をくぐると元気で長生きできると言われています。そこで実際に私たちもくぐってみました。まず驚いたのは、その大きさ。遠くで見るよりも中を通ることで、迫力が増します。階段を登り切り、そのまま真っすぐ進み奥の院へ参拝。参道を少し下ると元の場所へ戻ります。(根っこを痛めてしまう恐れがあるため、木を一周するのはNG)。時代を超えて生き続ける老樹の風格に、ただただ感動しました。
施設名:生樹の御門(いききのごもん)
住所: 愛媛県今治市大三島町宮浦3202
電話:0897-82-0500(今治市役所 大三島支所 住民サービス課)
P: 「道の駅しまなみの駅 御島」または「大山祇神社」駐車場を利用
小島・大島・馬島・大三島と今治市の島々を満喫した2日間。守り抜かれた自然を感じ、美味しい食べ物や現地の優しい人々との出会い、そしてその地に受け継がれる歴史や文化に触れることができました。魅力たっぷりの今治市で、ぜひ島旅をお楽しみください!
※写真はGLAMPROOK hotel & glamping 馬島のレストランにて。
※本取材の情報は2020年10月現在のものです。
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