しまなみ体験記
よりみちと一泊、しまなみを夫婦でめぐる旅【1日目】
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~心ほどけるあたたかなしまなみ時間~
電動アシスト付き自転車で海風を感じながらゆったりとサイクリングする2日間。立ち寄るのは、道中で見つけた絶景スポットや、旅行プランに入れておいた、行きたいお店! 訪れてみると、移住後に店を開いた店主たちが営む、温もりあふれる拠点ばかりで、心あたたまる出会いがいくつもありました。今回の旅をきっかけに、観光を越えて「また何度でも訪れたい、将来暮らしたい場所かも…」と、しまなみ海道沿いでの暮らしを想像したくなりました。島の魅力と人の温かさを感じる、心ほどけるしまなみ時間の始まりです。

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〈1日目のルート〉
今治駅👫今治駅前レンタサイクル(今治市)🚲サンライズ糸山(今治市)🚲ute(大島/今治市)🚲道の駅 伯方S・Cパーク(伯方島/今治市)🚲開山 展望台(伯方島/今治市)🚲HANAGURI(伯方島/今治市)🚲しまバルBoff(伯方島/今治市)【泊】
※この記事は2025年11月時点での情報です。最新の情報は各施設にお問い合わせください。 -
今治駅前レンタサイクル(i.i.imabari! Cycle Station)で電動アシスト自転車をレンタル
世界中からサイクリストが集まる「しまなみ海道サイクリングロード」。今回は、今治駅前レンタサイクル(i.i.imabari! Cycle Station)からスタートします。

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ハイシーズンになると平日でも行列ができることもしばしば。予約不要の当日貸出枠もありますが、事前にWeb予約(3日前まで)しておくと安心です。

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受付の順番を待つあいだに「しまなみ海道サイクリングアプリ」をダウンロード。しまなみ海道を楽しく安全にサイクリングするための便利機能が満載です。レンタサイクルの貸出・返却ターミナルを設定して旅程を作成できたり、走行ルートや距離・時間など楽しい思い出を記録することができます。
こちらよりダウンロード
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乗車前の安全点検と操作説明を受けたらいざ出発! 来島海峡大橋のたもとにある「サンライズ糸山」を目指します。

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■料金(1日)電動アシスト自転車 4,000円
名称: 今治駅前レンタサイクル(i.i.imabari! Cycle Station)
住所:愛媛県今治市北宝来町2丁目甲773-8
電話:0898-34-3190
営業時間:8:00~19:00(12月・1月・2月は8:00~18:00)※返却は24時間可能
定休日:なし
Web予約はこちら
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圧巻のビュースポット「サンライズ糸山」へ
目の前に見えるのは、全長約4kmの世界初の三連吊橋「来島海峡大橋」。渡る前に休憩スポットの「サンライズ糸山」へ立ち寄ります。

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愛媛県産ヒノキで「SHIMANAMI」の文字をかたどったモニュメントは絶好のフォトスポット。どこを切り取ってもしまなみの美しさを感じられるロケーションです。

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名称:サンライズ糸山
住所:愛媛県今治市砂場町2-8-1
電話:0898-41-3196
※指定管理期間終了に伴い、令和8年3月21日で宿泊営業は終了
HPはこちら -
移住者が営むサンドイッチ店「ute」へ
来島海峡大橋を渡って最初に目指したのは隣の島「大島」にある小さなサンドイッチ店「ute(ウーテ)」です。2021年に大阪府から大島へ移住した店主が、2024年4月にオープンしたお店です。

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「大好きなこの大島でできることってなんだろう?と考えたときに浮かんだのがテイクアウトのサンドイッチ屋さんだったんです」と店主。

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看板横には注文カウンターとショーケースがあります。断面を見ているだけで食欲がそそる具だくさんのサンドイッチは常時11種類を用意。また、塩バターロール(100円)や珈琲クリームとマスカルポーネ(390円)などおやつにもぴったりなサンドイッチやパン、ドリンクも販売。

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地元の大阪で暮らしているときから「いつか島で暮らしたい」と夫婦で日本地図を広げていたという店主。サンドイッチ店をやると決めたときは、大阪で通っていた大好きなサンドイッチ屋さんに手紙を書き、その作り方を教えてもらったそうです。

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またオープン前の約2年間は、今治のベーカリーで働きながらパン作りを教えてもらったというエピソードも。サンドイッチに使うオリゴ糖を使った山食パンはもちろん自家製。焼き上がり時間には香ばしい香りに包まれます。
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テイクアウト専門店ですが、購入したサンドイッチは店のうらにある海沿いのテラス席でも味わうことができます。心地よい海風を感じながら、地元食材をふんだんにつかったサンドイッチをいただきます。

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照り焼きチキンとアボカド(660円)。タレに漬け込んでオーブンで焼いたチキンをアボカドとたっぷりのにんじん、レタスと一緒にサンド。

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れんこん明太サラダと白身魚フライ(620円)。シャキシャキ食感のれんこんとふわっと揚げた白身魚フライが相性抜群。こちらも野菜たっぷり!

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名称:ute(ウーテ)
住所:愛媛県今治市吉海町福田118-1
電話:080-1337-5716
営業時間:金曜・土曜・日曜10:00~16:00
定休日:月曜~木曜
Instagramはこちら

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絶品ラーメンをもとめて!道の駅までサイクリング
「ute」から自転車で約10km、次の目的地は「道の駅 伯方S・Cパーク」。こちらは特産品を販売するショップやレストランが入る施設「マリンオアシスはかた」があり、サイクリストにも人気のスポットです。

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目の前には「伯方ビーチ」があり、夏は海水浴客で賑わいます。

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到着したらマリンオアシスはかた内にあるレストラン「はかた飯店」へ。月替わりで登場するラーメンがお目当てです。営業時間は11~14時までなので少し駆け足で訪れました。

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「ここのラーメンを食べたくて!」急いでのれんをくぐります。食券を購入してテーブル席へ。
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「はかた飯店」は、地元の企業・伯方塩業株式会社の商品「伯方の塩Ⓡ」を使用した塩ベースのラーメンが人気。この日は月替わりで登場する限定ラーメン「きのこラーメン(950円)」をいただきました。たっぷりのきのことバターが入って食べ応えがあります!

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まろやかな塩味が、サイクリングで疲れたカラダに染み渡ります。気がつけばスープまで完食!

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ラーメンを食べた後は、屋外のフードコートで甘味タイム♡

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伯方の塩Ⓡ&チョコレートのソフトクリーム(400円)

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一番人気!伯方の塩Ⓡソフトクリーム(400円)

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フードコートの営業は平日10~16時、土日祝9~17時。軽食もあるので、館内のレストラン閉店後はこちらの利用がおすすめ。

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ここにも「SHIMANAMI」モニュメントを発見。しまなみ海道にはこうしたフォトスポットがいくつもあるので気分が盛り上がる~!

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名称:道の駅 伯方S・Cパーク
住所:愛媛県今治市伯方町叶浦甲1668-1
電話:0897-72-3300
営業時間:変則的なためHPにて要確認
定休日:なし
HPはこちら

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しまなみ海道で人気の桜の名所「開山公園」へ
伯方島の西側、標高約149mの「開山」。春にはソメイヨシノなど約1000本の桜が咲き誇り、ライトアップされた夜桜も楽しめるとあってしまなみ随一のお花見スポットとして有名です。桜の季節が過ぎても気持ちの良い景色は楽しめるので、サイクリングの立ち寄りには季節を問わずおすすめ。

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「道の駅 伯方S・Cパーク」からは約5kmほど。距離は短いもののハードな坂道が続くので、電動アシスト付き自転車が大活躍!
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自転車をとめて遊歩道を歩いて展望台へ。サイクリングで走った「伯方・大島大橋」のほか、多々羅大橋なども見えます。瀬戸内海に浮かぶ島々などをぐるっと一望できる圧巻のビュースポットです。

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展望台の中央にある丸い案内板と照らし合わせながら島の方向を確認。「スマホの地図アプリで見るのもいいけど、こうして案内板でみるのもいいね!」

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春は桜、夏は深緑、秋は紅葉と四季折々の美しさが宿る開山。それぞれのベストシーズンには多くの観光客で混雑、車は渋滞することも。ハイシーズンこそ電動アシスト付き自転車で登ってみてください。

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名称:開山展望台
住所:愛媛県今治市伯方町伊方
電話:0897-72-1500(今治市役所伯方支所)
開山公園の情報はこちら

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無人チェックインのスマート旅館に宿泊
絶景を楽しんだあとは宿泊施設「HANAGURI」へ。長年「しまなみ旅館」として親しまれてきた建物をリノベーションし、2023年3月にオープン。無人のため、非対面でセルフチェックイン。エントランス、部屋も電子ロックで制御されているので鍵も必要なしです。予約時にオンラインで事前決済。自分たちの旅がシンプルにおさまる、スマートな宿泊施設です。

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事前にオンラインで予約後、メールで事前チェックイン。その際に発行された暗証番号を玄関で入力して入館します。

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自転車も一緒に館内へ。

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受付に設置されたタブレット端末でメールで届いた番号を入力してチェックインをします。

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受付奥に広い駐車スペースを完備。自転車はこちらへ。

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客室は2階に8室。利用人数やシーンに合わせてバス・トイレ付きの部屋、3人部屋、モダン和室など多彩なタイプを用意。

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共用のシャワールームはこちら。男性用・女性用に別れています。

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今回は広々としたリビングスペースもあるEタイプのお部屋を利用。こちらの部屋はトイレ・バスなしのタイプなので共用を利用します。

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旅の疲れを癒してくれるふかふかのベッドはゆったりのクイーンサイズ。

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冷蔵庫や電気ケトルも完備。

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1980年に建てられた旅館をリノベーションしてモダンに仕上げたくつろぎの空間です。

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セミダブルベッドを3台配置したトリプルルームは友だち同士やファミリーでの旅行にぴったり。

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パジャマ、各種アメニティ、ドライヤーなどは用意してあるので少ない荷物で泊まれます。

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お部屋のカギもキーレスでスムーズ。

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持ち込んだお食事はもちろん、旅人たちの交流の場として自由に利用できるコミュニティルーム。

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電子レンジ、ウォーターサーバー、電気ポットなどを完備。

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共用のシャワールーム(男性用3ブース、女性用2ブース)。

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歯ブラシやカミソリなどアメニティはシャワールームにあります。

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シャワールーム内には広々とした洗面台も。

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宿の名前「HANAGURI」は、大三島橋の下を流れる海峡「鼻栗瀬戸(はなぐりせと)」からとったそうです。

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■料金(1泊素泊まり)1人4,000円~
名称:HANAGURI
住所:愛媛県今治市伯方町伊方甲1817-4
電話:0897-72-8131
チェックイン:15:00 チェックアウト:10:00
HP・予約はこちら
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関東出身のご夫妻が営む「しまバル Boff」
今回の宿泊施設は素泊まり専用のため、お食事は島の飲食店を利用します。2024年10月に伯方島インターチェンジのすぐそばにオープンした「しまバル Boff」へ。

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レンガの外壁が目印!東京と埼玉から移住してきたご夫妻が営むレストランです。「HANAGURI」からは約1.6kmなのでのんびり散歩しながら向かいましょう。

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今治で収穫した野菜の魅力を最大限に引き出したタパス。(上から時計まわりに)いろどりピーマンのバルサミコ和え、九条ネギのごまあえ、オクラのアンチョビソテー(各500円)

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本日の鮮魚のカルパッチョ(1,200円)。この日は近海で獲れた「しまなみ鯛」。甘みを感じられる、身の引き締まった鯛です。

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表面を炙って、たっぷりのフレッシュ野菜と一緒にいただくのがボフ流。

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愛媛県産ちりめんとフレッシュバジルの和風パスタ(1,200円)。

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大島のゲストハウスでの出会いが移住のきっかけとなったことを教えてくれた店主夫妻。島で出会う人から教えてもらう、楽しいエピソードもサイクリング旅の宝物です。

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名称:しまバル Boff
住所:愛媛県今治市伯方町叶浦1667-15
電話:0897-72-8565
営業時間:ランチ11:00~15:00(L.O14:30)、ディナー金曜・土曜・祝前日(要
確認)18:00~22:00
定休日:月曜日・不定休(Instagramにて要確認)
Instagramはこちら
※この記事は2025年11月時点での情報です。最新の情報は各施設にお問い合わせください。
